不思議な海の生物の写真集に驚き

『ウミウシ』という生物をご存知だろうか?白井一成は知らなかった。その写真集を見るまでは。白井一成は自らすすんで水族館などに行く方ではない。猫や犬は嫌いではないし、水族館なども嫌いではないが、特にものすごく好きということはない。繰り返すが、決して生き物は嫌いではない。しかし、ウミウシ、という生き物は知らなかった。

ウミウシというのは、元は貝がついていたが、貝殻が退化した生き物。巻貝の仲間だということだ。ウミウシというのは牛のように角が2本あるからそう呼ばれているそうだ。大きさは数mmから20~30cm程度。世界中の海にいる。

このウミウシの写真集があったのだ。なんとなくキレイな表紙だったので、手に取ったのだが、白井一成、こんなに驚いたのは久しぶりだ。形もさまざま、大きさもいろいろ。そして何より、その鮮やかな色彩に驚いた。ピンク、緑、青、黄色、黒、などの色がある。ピンクの体にオレンジの触覚、青い体に黄色のライン、黄色の水玉模様など、まるで何かのデザインのようだ。形もさまざま。見ていて飽きない生き物だ。

さらに面白いのが名前だ。コンペイトウウミウシ、いちごミルクウミウシ、イチゴジャムウミウシ、ブッシュドノエルウミウシなどもいる。形がそのままネーミングされているようだ。このウミウシの種類は世界でなんと3000種類。名前もついていないウミウシがいて、さらに発見は続いているそうだ。すごい。

美しく、気持ち悪い(失礼)、謎の生物・ウミウシ。中には毒を持つものもいるという。海の中にはまだまだ不思議な生き物がいるようだ。非常に美しい写真集だったのだが、買わずにお店を出た。しかし、さまざまなウミウシが、頭の中でグルグルと回っている。